10月11日(金)読書の秋
2024年10月11日 08時50分読書の秋と言われるようになったのは、秋の気候が読書に適しているからと言われています。夏の暑さも一段落して、夜が過ごしやすくなり、本を読むのに最適な気温になるのが秋なのです。人が集中するのに最適な気温は18度前後で、秋の気候がぴったりです。この読書に最適なこの季節、たくさん本を読んでほしいと願っています。
読書の秋と言われる由来は、古代中国の詩が元になったという説が有力だとも言われています。西暦700年台後半に生きた韓愈(かんゆ)という文人が読んだ「灯火親しむべし」という詩があります。この詩の意味は、「秋は過ごしやすい季節で、夜には明かりを灯して読書をするのに最適だ」ということです。この詩を夏目漱石が三四郎という小説で取り上げ、そこから読書の秋が広まったと言われています。
『三四郎』(明治41年)の次の一節。
そのうち与次郎の尻が次第に落ち付いて来て、燈火親しむべしなどという漢語さえ借用して嬉しがるようになった。 (四の六)三四郎